2013年 03月 23日
二次元の破局 |
今夜は淋しくて眠れない
声さえ知らない君の言葉が画面を流れる
一緒にお酒を呑んで欲しい
言われるまま普段呑まない酒を煽る
あなたはいつも優しい
酔った君は何度もそう繰り返す
あなたが好き
安い台詞はいくらでも吐けるが
あなたが大好き
君が何を求めているのかわからない
君が逃げ込んだこの世界で
いつの間にか僕は君を待つようになった
彼という言葉を平気で口にする君に
僕は戸惑いの迷宮に引きずり込まれていく
迷宮の鍵を持たない僕は
カーソルをフリーズさせたまま迷子になった
僕が越えてはいけない二次元の境界線を越えようとしたとき
君は突然姿を消した
取り残された3次元への鍵も持たぬ僕は
マウスを握りしめたまま
ただ酒を煽る
by mekagojira2006
| 2013-03-23 05:25
| 悶次郎が往く!